“こうだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宏大40.8%
洪大16.3%
高台12.2%
広大8.2%
後代8.2%
廣大4.1%
高大4.1%
公台2.0%
曠代2.0%
鴻大2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その宏大こうだいな広間や、屋上や、廊下や、そしてバルコニーまでが、今日は生花とセルロイド紙とをもって、うつくしく飾られていた。
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)
唐土もろこしには此火を火井くわせいとて、博物志はくぶつしあるひ瑯瑘代酔らうやたいすゐに見えたる雲台山うんたいさんの火井も此地獄谷の火のごとくなれども、事の洪大こうだいなるは此谷の火にまさらず。
その横の壁にはチベットで最も上手な画師えしが描いた高尚ながあり、その正面にはチベット風の二畳の高台こうだい(法王の御座ぎょざ)があって、その横にまたチベットの厚い敷物がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
この人くい鬼は、世にもすばらしい大金持で、王様が、みちみち通っておいでになった、カラバ侯爵こうしゃくのものだという広大こうだい領地りょうちも、じつはみんな人くい鬼のものでした。
そして人間の子を生むは前記のとおり草木くさきと同様、わが種属を後代こうだいへ伝えてやさせぬためであって、別に特別な意味はない。子を生まなければ種属はついにえてしまうにきまっている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
佛像は怪奇至極なものですが、それだけに信者達から見れば、神通力廣大こうだいとも見えるのでせう。
そのはエリボルスのやまごと高大こうだいなるものである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「申しおくれました。自分は、陳宮ちんきゅうあざな公台こうだいという者です」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
候わば幕府諸藩一人も服さざるはこれ有るまじくと存じたてまつり候。幕府諸藩心服つかまつらずては曠代こうだいの大業は恐れながら覚束おぼつかなく存じ奉り候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
恐らくは人の我を見、われに聞くところに過ぎて我を思うことあらん。我は我が蒙りたる黙示の鴻大こうだいなるによりて高ぶることの莫からんために肉体に一つのとげを与えらる。
パウロの混乱 (新字新仮名) / 太宰治(著)