洪大こうだい)” の例文
今は甲斐の自然が、人文の上に輝き始める回春期である、甲斐の文芸復興は、恐らくその洪大こうだいなる自然の上に打ち建てられるであろう。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
唐土もろこしには此火を火井くわせいとて、博物志はくぶつしあるひ瑯瑘代酔らうやたいすゐに見えたる雲台山うんたいさんの火井も此地獄谷の火のごとくなれども、事の洪大こうだいなるは此谷の火にまさらず。
同時にまた南北太平洋の洪大こうだいなる水面に、ぱらぱらと散布している島々の居住者に取っても、測り知られぬほどの大いなる希望の種であった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
学問の効力、その洪大こうだいなることかくの如しといえども、その学者をしてただちに今日の事にあたらしめんとするも、あるいは実際の用をなさざること、世界古今の例に少なからず。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかし、天恩洪大こうだいで、かえって芸術の奥には幽眇ゆうびょう不測なものがあることをご諒知りょうち下された。正直な若崎はその後しばしば大なるご用命を蒙り、その道における名誉めいよするを得た。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
唐土もろこしには此火を火井くわせいとて、博物志はくぶつしあるひ瑯瑘代酔らうやたいすゐに見えたる雲台山うんたいさんの火井も此地獄谷の火のごとくなれども、事の洪大こうだいなるは此谷の火にまさらず。
かねの多きを見てこれに驚き、商館の洪大こうだいなるに驚き、蒸気船の速きに驚き、すでにすでに胆を落として、追い追いこの外国人に近づき取引きするに及んでは、その駆引きのするどきに驚き
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
すなわち強力なる中原ちゅうげんの王者は、万策を講じて遠い海のはてからこれをたぐり寄せ、或いはまたこれを無形の武器として、洪大こうだいなる地域を征服し得たのも、すでに悠々たる三千年以上の昔のことである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そのいきおいはなは洪大こうだいとなれり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)