『パウロの混乱（パウロのこんらん）』

先日、竹村書房は、今官一君の第一創作集「海鴎の章」を出版した。装幀瀟洒な美本である。今君は、私と同様に、津軽の産である。二人逢うと、葛西善蔵氏の碑を、郷里に建てる事に就いて、内談する。もう十年経って、お互い善蔵氏の半分も偉くなった時に建てよ …

著者	太宰治
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「現代文学」1940（昭和15）年11月号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約4分（500文字/分）
朗読目安時間	約7分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

容貌（かたち） 言（ことば） 自己（みずから） 微弱（よわき） 斯（かく） 本（ほん） 卑（ひく） 鄙（いや） 艱難（なやみ） 顕（あらわ） 罷（や） 書（ふみ） 刺（とげ） 悪巧（わるだくみ） 顕示（しめし） 鴻大（こうだい） 誠実（まこと） 誉（ほ） 茲（ここ） 能力（ちから） 義人（ぎじん） 拙（つたな）