“たかどの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高楼33.3%
24.4%
高殿20.0%
高樓13.3%
4.4%
観台2.2%
高台2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一寸ちょいと、其の高楼たかどの何処どこだと思ひます……印度インドの中のね、蕃蛇剌馬ばんじゃらあまん……船着ふなつきの貿易所、——お前さんが御存じだよ、私よりか
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
くれないあけぼの、緑の暮、花のたかどの、柳の小家こいえ出入ではいりして、遊里にれていたのであるが、可懐なつかしく尋ね寄り、用あって音信おとずれた、くさきざきは、残らずかかえであり、わけであり
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……殺手姫さまのお屋敷には、玄性寺寄りに高い高殿たかどのがありますので、あちきのつもりでは、そこへお立ちになった姿を拝見しようと思ったのでございました
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
樓上の木欄おばしまに干したる敷布、襦袢はだぎなどまだ取入れぬ人家、頬髭長き猶太ユダヤ教徒の翁が戸前に佇みたる居酒屋、一つのはしごは直ちにたかどのに達し、他の梯はあなぐら住まひの鍛冶が家に通じたる貸家などに向ひて
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
多武たむノ峯のうへに石垣をめぐらした観台たかどのをおこさうとされて、香具山の西からはるばるいそかみの山まで運河を切りひらき、舟二百隻に石材をつんで宮の山すそまで運んで来させた折にも
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
春はかすめる高台たかどの
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)