“いゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
大厦14.3%
貸座敷14.3%
7.1%
7.1%
7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしにもうまれたいゑ御座ござんするとて威丈高いたけたかになるにをとここらえずはふき振廻ふりまわして、さあけととき拍子ひやうしあやふくなれば、流石さすが女氣おんなぎかなしきことむねせまりて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さりとは陽気の町と住みたる人の申き、三嶋神社みしまさまの角をまがりてよりこれぞと見ゆる大厦いゑもなく、かたぶく軒端のきばの十軒長屋二十軒長や、商ひはかつふつかぬところとてなかばさしたる雨戸の外に
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お前のととさんは馬だねへと言はれて、名のりやらき子心にも顔あからめるしほらしさ、出入りの貸座敷いゑの秘蔵息子寮住居りようずまゐに華族さまを気取りて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何とせしぞ佐助が病氣でも起りしか、樣子によりて藥の種類もあれば、せかずに話して聞かせよと言へば、敷居際に兩手をつきたる老婆は慇懃いんぎんに、いゑ老爺ぢゞでは御座りませぬ
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼男あれとても惡る氣は微塵も無き人なれば、其方の爲よかれとての言葉ならんを、苦にはすまい物、まあ何事の起りにて其やうに腹は立しと例の通り慰めらるゝに、いゑ、否、否
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
心意気気に入らねば姉さま嫌ひてお受けはせざりしが、あの方とても世には名高きお人と遣手衆やりてしゆの言はれし、うそならば聞いて見よ、大黒やに大巻の居ずはあのいゑやみとかや
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
心意氣氣こゝろいきゝらねばあねさまきらひておけはせざりしが、かたとてもには名高なだかきおひと遣手衆やりてしゆはれし、うそならばいてよ、大黒だいこくやに大卷おほまきずばいゑやみとかや
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)