大厦いゑ)” の例文
さりとは陽氣ようきまちみたるひとまをしき、三島神社みしまじんじやかどをまがりてよりれぞとゆる大厦いゑもなく、かたぶく軒端のきばの十けん長屋ながや二十けん長屋ながやあきなひはかつふつかぬところとてなかばさしたる雨戸あまどそと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さりとは陽気の町と住みたる人の申き、三嶋神社みしまさまの角をまがりてよりこれぞと見ゆる大厦いゑもなく、かたぶく軒端のきばの十軒長屋二十軒長や、商ひはかつふつかぬところとてなかばさしたる雨戸の外に
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)