“大厦高楼”の読み方と例文
旧字:大厦高樓
読み方割合
たいかこうろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここから見上げると、鰡八大尽の大厦高楼たいかこうろうは眼の前にそびえているのであります。道庵先生はそれを睨みつけながら
大厦高楼たいかこうろうを建てる奴、こいつが一番馬鹿者で、利口の奴は借家へ住む。そうして一番利口のお人は、自然と出来た木小屋へ住む。だからお前さん達モカ連が、一番利口者ということが出来る。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
陰惨な私娼窟からここへ来ると、ここはまるで大厦高楼たいかこうろうが立ち並んでいる印象だった。大名屋敷の式台みたいな、ぴかぴか光った板の間に、盛装をしたおいらんが商品見本のように立っている。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)