“にかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二階76.9%
階上7.7%
楼上5.1%
2.6%
二囘2.6%
二回2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それゆゑ二階にかいあるひ三階さんがい居合ゐあはせたひとが、階下かいかとほることの危險きけんおかしてまで屋外おくがいさうとする不見識ふけんしき行動こうどう排斥はいせきすべきである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
長者の我鳴がなしわがれ声は、階下したから階上にかいから塀外まで、恐ろしい権幕で鳴り渡った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
急ぎて先ず社務所に至り宿仮らん由を乞えば、袴つけたる男我らをいざないて楼上にかいに導き、幅一間余もある長々しき廊をかぎに折れて、何番とかやいう畳十ひらも敷くべき一室ひとまに入らしめたり。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
池の左、そこにある台榭だいしゃの東隣となった緑陰の中に小さなにかいが見えて、白い小さな女の顔があった。それは綺麗な眼のさめるような少女であった。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お嬢さんがにかいの上にいて、私を見て、おや綺麗な方だわと言ったのです、だからお嬢さんも私を知ってるはずです、そっとお嬢さんに遇って、そんなことがあったかないかを確かめたうえで
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
このつの毎年まいねんほゞきまつた時期じき一囘いつかいち、翌年よくねんまたえます。としるにしたがつて叉状またじようにわかれますが三本角さんぼんづの以上いじようにはなりません。また鹿しかはるあきとの二囘にかいをかへます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
すなは普通ふつう潮汐ちようせき一晝夜いつちゆうや二回にかい干滿かんまんをなすだけであつて、したがつて其週期そのしゆうきおよ十二時間じゆうにじかんであるけれども、津浪つなみのためにしようずる干滿かんまん幾分いくふんあるひ幾十分いくじつぷん週期しゆうきもつ繰返くりかへされるのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
で、病人びやうにんとあつて、蹌踉よろ/\にかいおりる。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)