“台榭”の読み方と例文
読み方割合
だいしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
池の左、そこにある台榭だいしゃの東隣となった緑陰の中に小さなにかいが見えて、白い小さな女の顔があった。それは綺麗な眼のさめるような少女であった。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
国貞は美貌の侍女じじょ貴公子が遊宴のじょうによりて台榭だいしゃ庭園ていえんの美と衣裳什器じゅうきの繊巧とを描出えがきいだして人心を恍惚こうこつたらしめ
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
国直の浮絵は上野うえのふたどう浅草雷門あさくさかみなりもんの如き、その台榭だいしゃ樹木じゅもくの背景常に整然として模様にひとしき快感を覚えしむ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)