“什器”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうき97.6%
じふき2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大事な什器じゅうきなどを、争って外へ担ぎ出していたのは彼らであったが、その品物も見あたらなければ、奉公人たちも見えないのである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのほか土蔵のなかの骨董こっとう什器じゅうきたぐひから宝石類に至るまで、ほとんど洗ひざらひ姉さまのところへ運び出されたやうな感じでした。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
答がないので半ば歌のやうな調子から次第に独語のやうにぶつぶつと父をのゝしり乍ら、その時分にはもう整理した家具什器じふきの一杯に押し込んであつて誰もは入れないやうになつてゐた離れに
鳥羽家の子供 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)