“小巾”の読み方と例文
読み方割合
こぎれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風呂のきつけに使ふ大きな澁團扇しぶうちはの上に後生大事にのせたのは、成程小紋の跡も鮮やかに、灰になつた縮緬の小巾こぎれではありませんか。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
火鉢の灰かきならし炭火体よくけ、芋籠より小巾こぎれとり出し、銀ほど光れる長五徳を磨きおとしを拭き銅壺の蓋まで奇麗にして、さて南部霰地なんぶあられの大鉄瓶を正然ちやんとかけし後
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
二階へ登ると、其處は彌太郎お町の妹のお信の部屋で、十歳の小娘の好みらしく、小巾こぎれや人形や繪艸紙ゑざうしが、かなり贅澤に散らばつて居ります。