“こぎれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コギレ
語句割合
小切25.5%
小布23.5%
小片19.6%
小巾11.8%
小裂7.8%
古裂3.9%
小帛3.9%
古片2.0%
小切布2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お母様から小切こぎれを頂いて頭の丸いお人形を作ったり、お母様が美濃紙みのがみにお写しになった下絵をくり返しくり返し見たりして余念もなく遊ぶのでした。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
平次は両手へ紐を絡んで引くと、小布こぎれを縫ってこしらえた赤い紐は何の苦もなく、灯心のようにフッと切れます。
縮緬ちりめん小片こぎれで叔母が好奇ものずきに拵えた、蕃椒とうがらしほどの大きさの比翼の枕などがあった。それを見ても叔母の手頭てさきの器用なことが解った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
火鉢の灰かきならし炭火体よくけ、芋籠より小巾こぎれとり出し、銀ほど光れる長五徳を磨きおとしを拭き銅壺の蓋まで奇麗にして、さて南部霰地なんぶあられの大鉄瓶を正然ちやんとかけし後
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
小裂こぎれへくるんだりして、それはとても大切にしたものだつた。
桑摘み (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
約束のように上の方に一本棕櫚しゅろで横筋を入れます。「はばき」即ち脛当すねあても信州のは特色があって、多くは中央に縦に古裂こぎれを編み込みます。好んで紺の布を用います。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
はじめ母氏は愛児の安濃津に行かんとする時、紅白の小帛こぎれを毅堂が著衣の襟裏に縫いつけ、これを母の形見となし名を成すまでは決して家のしきいんではならぬと言いきかせた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
広東縞かんとんじま古片こぎれなぞすべて妾宅の器具装飾になりそうなものは価を問わずどしどし引取った。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)