“小切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぎれ72.2%
こぎ22.2%
こぎり5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭内ていないの老菩提樹には神聖のとして香花かうげを捧げ、又日本の奉納手拭の如き小切こぎれを枝に結び附けて冥福を祈る信者が断えない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
けゆくまゝに燈火ともしびのかげなどうら淋しく、寝られぬなれば臥床ふしどらんもせんなしとて、小切こぎれ入れたる畳紙たたうがみとり出だし、なにとはなしに針をも取られぬ。
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私は和蘭陀オランダ語かと思った。おこしのるいで、細く小切こぎりにした、かりかりと歯にあたって、気品のある杏仁水きょうにんすいの風味がある。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)