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小切
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こぎれ
ふりがな文庫
“
小切
(
こぎれ
)” の例文
庭内
(
ていない
)
の老菩提樹には神聖の
樹
(
き
)
として
香花
(
かうげ
)
を捧げ、又日本の奉納手拭の如き
小切
(
こぎれ
)
を枝に結び附けて冥福を祈る信者が断えない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
お母様から
小切
(
こぎれ
)
を頂いて頭の丸いお人形を作ったり、お母様が
美濃紙
(
みのがみ
)
にお写しになった下絵をくり返しくり返し見たりして余念もなく遊ぶのでした。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
褥
(
しとね
)
は言ふまでもない事、美しい衣裳
小切
(
こぎれ
)
までしつぽり
濡通
(
ぬれとほ
)
つてしまつたが、鶴千代はその儘平気な顔で押通してゐた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
いくら
馴
(
な
)
れて見ても痛むのはやはり痛いので閉口して居ると、六つになる
隣
(
となり
)
の女の子が画いたといふ
画
(
え
)
を内の者が持つて来て見せた。見ると一尺ばかりの洋紙の
小切
(
こぎれ
)
に墨で画いてある。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
人形を並べたり、
小切
(
こぎれ
)
を出して見せたりはしても直ぐまた二人は膝の上へ手を重ねて置いて、今に楽みと云ふものが二人の
傍
(
そば
)
へ自然に現れて出て来るはずだと云ふ
風
(
ふう
)
に待たれるのでした。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
隠居所へゆくと母のかな
女
(
じょ
)
は古い
小切
(
こぎれ
)
を集めてなにかはぎ縫いをしていた。
日本婦道記:梅咲きぬ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
たけの文庫には
何
(
ど
)
ういう物が入っているか見たいナ成程たまかな女だ、
一昨年
(
おとゝし
)
遣
(
つか
)
わした
手拭
(
てぬぐい
)
がチャンとしてあるな、女という者は
小切
(
こぎれ
)
の端でもチャンと
畳紙
(
たとう
)
へいれて置く位でなければいかん
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
面白え、となった処へ、近所の挨拶を
済
(
すま
)
して、
帰
(
けえ
)
って来た、お源坊がお前さん、
一枚
(
いちめえ
)
着換えて、お
化粧
(
つくり
)
をしていたろうじゃありませんか。
蚤取眼
(
のみとりまなこ
)
で
小切
(
こぎれ
)
を探して、さっさと出てでも行く事か。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
持
(
もち
)
呉服物
(
ごふくもの
)
を
商
(
あきな
)
ひ
日々
(
ひゞ
)
繁昌
(
はんじやう
)
なすに
近頃
(
ちかごろ
)
其向
(
そのむかう
)
へ
見世開
(
みせびら
)
きをなして
小切
(
こぎれ
)
太物
(
ふともの
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それから
小切
(
こぎれ
)
を持ち出して来て、指の附根をしっかりと
縛
(
くゝ
)
りました。それだけの応急手当をして置いて、雨のふりしきる暗いなかを医者のところへ駈けて行きました。阿部さんは運がよかったのです。
三浦老人昔話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
いろ/\に染めたる紙の
小切
(
こぎれ
)
に5100
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
ところが皺くちやな執事が、土蔵から取り出して観山氏の前に
展
(
ひろ
)
げたのはそんな
小切
(
こぎれ
)
では無かつた。
恰
(
まる
)
で呉服屋の店先に転がつてゐる
緋金巾
(
ひがねきん
)
か何ぞのやうに
大幅
(
おほはゞ
)
のものだつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
友禅の
小切
(
こぎれ
)
の
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“小切”で始まる語句
小切屋
小切商
小切布
小切手
小切類