トップ
>
生前
>
せいぜん
ふりがな文庫
“
生前
(
せいぜん
)” の例文
若
(
も
)
しもあの
懐剣
(
かいけん
)
が、
私
(
わたくし
)
の
墓
(
はか
)
に
収
(
おさ
)
めてあるものなら、どうぞこちらに
取寄
(
とりよ
)
せて
戴
(
いただ
)
きたい。
生前
(
せいぜん
)
と
同様
(
どうよう
)
あれを
守刀
(
まもりがたな
)
に
致
(
いた
)
し
度
(
と
)
うございます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ただその
生前
(
せいぜん
)
一枚のハガキが、その遺族の許に送られていたが、それによると、あの大将と最近大発見をしたから、やがて大金持になって
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして、
母
(
はは
)
が
生前
(
せいぜん
)
、
毎晩
(
まいばん
)
のように、
酒
(
さけ
)
をさかずきについであげたのを
見
(
み
)
ていて、
母
(
はは
)
の
亡
(
な
)
き
後
(
のち
)
も、やはり
仏壇
(
ぶつだん
)
に
酒
(
さけ
)
をさかずきについであげました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
即ち将軍は
幕下
(
ばくか
)
の彼が為め死後の名を石に書き、彼は恩人の為に
生前
(
せいぜん
)
の断片的記伝を紙の上に立てた
訳
(
わけ
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
然
(
しか
)
りとは
雖
(
いへど
)
も、
生前
(
せいぜん
)
手
(
て
)
をとりて
親
(
した
)
しかりし
時
(
とき
)
だに、その
容
(
かたち
)
を
見
(
み
)
るに
飽
(
あ
)
かず、その
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くをたらずとせし、われら、
君
(
きみ
)
なき
今
(
いま
)
を
奈何
(
いかん
)
せむ。おもひ
秋深
(
あきふか
)
く、
露
(
つゆ
)
は
涙
(
なみだ
)
の
如
(
ごと
)
し。
芥川竜之介氏を弔ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
ゆっくりしてかえったので親の
生前
(
せいぜん
)
にあうことが出来ず、その罰で今も日に三どずつ
生水
(
なまみず
)
を吐いて、ひもじい思いをしているが、雀は
機
(
はた
)
ごしらえをしていた
苧桛
(
おがせ
)
を首にかけたまま
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
父
(
ちゝ
)
の
亡
(
な
)
くなつた
此際
(
このさい
)
にも、
叔父
(
をぢ
)
の
都合
(
つがふ
)
は
元
(
もと
)
と
餘
(
あま
)
り
變
(
かは
)
つてゐない
樣子
(
やうす
)
であつたが、
生前
(
せいぜん
)
の
義理
(
ぎり
)
もあるし、
又
(
また
)
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
男
(
をとこ
)
の
常
(
つね
)
として、いざと
云
(
い
)
ふ
場合
(
ばあひ
)
には
比較的
(
ひかくてき
)
融通
(
ゆうづう
)
の
付
(
つ
)
くものと
見
(
み
)
えて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
またせめては先生の
生前
(
せいぜん
)
において、予がいかにこの
感泣
(
かんきゅう
)
すべきこの
感謝
(
かんしゃ
)
すべき
熱心
(
ねっしん
)
と、いかにこの
欣戴
(
きんたい
)
し
惜
(
お
)
かざる
衷情
(
ちゅうじょう
)
とを
具
(
つぶ
)
さに
言
(
い
)
いも
出
(
いで
)
ずして今日に至りたるは、先生これを
何
(
なん
)
とか思われんなどと
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
生前
(
せいぜん
)
の日の
遺言状
(
ゆゐごんじやう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
のごとくに
刺草
(
いらくさ
)
の
間
(
あひだ
)
に沈み
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ついでながら、
私
(
わたくし
)
と
私
(
わたくし
)
の
生前
(
せいぜん
)
の
良人
(
おっと
)
との
関係
(
かんけい
)
は
今
(
いま
)
も
尚
(
な
)
お
依然
(
いぜん
)
として
続
(
つづ
)
いて
居
(
お
)
り、しかもそれはこのまま
永遠
(
えいえん
)
に
残
(
のこ
)
るのではないかと
思
(
おも
)
われます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
生前
(
せいぜん
)
原稿を毎日書いていた位の男が、死ぬと急に原稿が何であるかということを知らなかったのはどうも
訝
(
おか
)
しい。
あの世から便りをする話:――座談会から――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
生前
(
せいぜん
)
顔を合わすれば
棒立
(
ぼうだち
)
に立ってよくは口もきけず、幼年学校でも士官学校でも学科はなまけ、病気ばかりして、晩年には殊に
謀叛気
(
むほんぎ
)
を見せて、恩義を
弁
(
わきま
)
えたらしくもなかった篠原良平が
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それからもう
一
(
ひと
)
つ
道中
(
どうちゅう
)
姿
(
すがた
)
に
無
(
な
)
くてはならないのが
被衣
(
かつぎ
)
……
私
(
わたくし
)
は
生前
(
せいぜん
)
の
好
(
この
)
みで、
白
(
しろ
)
の
被衣
(
かつぎ
)
をつけることにしました。
履物
(
はきもの
)
は
厚
(
あつ
)
い
草履
(
ぞうり
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「先生の身体は、もう亡くなっているのです。それは、先生の霊を
生前
(
せいぜん
)
の
世
(
よ
)
へお迎えするために使っている
霊媒
(
メディウム
)
の御婦人の身体なのです。お判りですか」
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
赤鬼青鬼にひったてられて
亡者
(
もうじゃ
)
がこの鏡の前に立つと、亡者
生前
(
せいぜん
)
の
罪悪
(
ざいあく
)
が一遍の映画となって映り出す。この
大魔鏡
(
だいまきょう
)
こそは
航時機
(
タイムマシーン
)
を併用して居る無線遠視器である。
十年後のラジオ界
(新字新仮名)
/
海野十三
、
佐野昌一
(著)
それは第二の犠牲者たるふみ子の肩のところに貼ってある
万創膏
(
ばんそうこう
)
について
生前
(
せいぜん
)
ふみ子が、おできが出来たとか、傷が出来たとか言っていなかったかという質問である。鈴江は知らないと答えた。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、彼は
腸
(
はらわた
)
からふり絞るような声で、
愛弟
(
あいてい
)
の
生前
(
せいぜん
)
の名を呼んだ。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“生前”の意味
《名詞・形容動詞》
生前(せいぜん)
死ぬ前。生きていた頃、生きているとき、往生より前。
(出典:Wiktionary)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死