“幕下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばっか76.5%
ばくか11.8%
はたもと5.9%
ばつか5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて、民の平和をながめたうえで、伊那丸をはじめ幕下ばっかの人々、一千の軍兵ぐんぴょう、おもいおもいにたむろをかまえ、はじめて朝の兵糧をとった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
即ち将軍は幕下ばくかの彼が為め死後の名を石に書き、彼は恩人の為に生前せいぜんの断片的記伝を紙の上に立てたわけである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
やっぱり幕下はたもとで、今時指折りの剣術遣いの一人で、そいつの内弟子の小林という奴、前にも相当の代物であった、こいつも、いよいよ勝の馬鹿親爺の弟子となったと見えるな、しかし
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
原田氏はらだし星亨氏ほしとほるし幕下ばつか雄將ゆうしやうで、關東くわんとうける壯士さうし大親分おほおやぶんである。嶺村みねむら草分くさわけ舊家きうけであるが、政事熱せいじねつ大分だいぶのきかたむけたといふ豪傑がうけつ