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悽然
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せいぜん
ふりがな文庫
“
悽然
(
せいぜん
)” の例文
堯はそれを読んである考えに
悽然
(
せいぜん
)
とした。人びとの寝静まった夜を超えて、彼と彼の母が互いに互いを悩み苦しんでいる。
冬の日
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
先生がひどく
悽然
(
せいぜん
)
とした様子をしていらっしゃるのを見たため、先生を慰めるつもりで心にもない
嘘
(
うそ
)
をついたのである。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
天皇之を聞こしめして、
悽然
(
せいぜん
)
として告げて曰く、
一
(
ひと
)
へに我が子の啓す所有り、誠に以て然りと
為
(
な
)
すと、
諸
(
もろもろ
)
の
采女
(
うねめ
)
等に勅して
繍帷
(
ぬひかたびら
)
二
張
(
はり
)
を造らしめ
給
(
たま
)
ふ。(後略)
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
竜之助は
悽然
(
せいぜん
)
として、この女の大胆なのに驚いたが、驚いて見れば何のこと、それはやっぱりあらぬ妄想、感が納まって夢に入りかけた瞬時の幻覚に過ぎないで、一間へだてた次の間では
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
わたくしはこの文を読んで
悽然
(
せいぜん
)
として涙なきを得なかった。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“悽然”の意味
《名詞》
痛み、悲しむこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
悽
漢検1級
部首:⼼
11画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“悽”で始まる語句
悽愴
悽惨
悽
悽惻
悽々
悽惆
悽風
悽気
悽而
悽艶