“悽惨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいさん95.0%
みじめ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それらの打首は、人目だかい諸所方々でさらされたが、わけて犬射ノ馬場の光景は、あまりにも悽惨せいさんで目をおおわしめるものがあったという。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしかかる悽惨せいさんな生の流れにおいてこそ、はじめて太子の御姿が幾度もふりかえられ、その祈念は人心に復活したといえるのではなかろうか。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
その悽惨みじめな姿をアリアリと現実に見た一瞬間、私は思わず眼を閉じた。その上から両手でピッタリと顔をおおうた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)