“甲武信岳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぶしがたけ50.0%
こぶしだけ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南牧みなみまき、北牧、相木、などの村々が散布して、金峯山きんぷさん、国師山、甲武信岳こぶしがたけ、三国山の高くそびえたさまを望むことも出来、又、甲州にまたがった八つが岳の連山やまつづきには
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
男山、金峯きんぷ山、女山、甲武信岳こぶしがたけ、などの山々も残りなく顕れました。遠くその間を流れるのが千曲川の源。かすかに見えるのが川上の村落です。千曲川は朝日をうけて白く光りました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
甲武信岳こぶしだけというのは、埼玉県と長野県の境にそびえている山です。そこから食料などを仕入れるのに、いちばん近い町は埼玉県のT町です。
奇面城の秘密 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
西は甲武信岳こぶしだけから富士ふじ箱根はこね伊豆いずの連山の上にかかった雲を一つ一つ指摘する事ができた。
春六題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)