“平易”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいい40.0%
やさ20.0%
やさし20.0%
ゆる20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしてめる人のうちにもこれを僕と同じような考えをもって、まあまあ思っただけのことをやったと、平易へいいにいわばあたり前に考える人は少なかろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
小さい時分いくら手習をさせても記憶おぼえが悪くって、どんなに平易やさしい字も、とうとう頭へ這入はいらずじまいに、五十の今日こんにちまで生きて来た女だと思うと
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大河内参事官は、痩ッぽちの体に似合わず、吃驚びっくりする程の大声で訓示を始めた。良く透る歯切れのいい弁で、内容を平易やさしく要領よく述立てる所は流石にと思わせた。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
大天井だいてんじょうだけを越えてからは若干いくらか道は平易ゆるくなったがやがて槍ヶ岳へかかると共ににわかに一層険しくなり、女子供は行き悩んだが
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)