“へいい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弊衣36.4%
敝衣36.4%
平易18.2%
平衣9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹逕の養父に代って講説することは、ただ伝経廬でんけいろにおけるのみではなかった。竹逕は弊衣へいいて塾をで、漁村に代って躋寿館にき、間部家まなべけに往き、南部家に往いた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
其處そこ長髮ちやうはつ敝衣へいい怪物くわいぶつとめなば、寸時すんじはやくびすかへされよ。もしさいはひ市民しみんはば、すゝんで低聲ていせいに(おう)は?とけ、かれへんずる顏色がんしよくくちよりさきこたへをなさむ。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
直ぐに彼は、見当ちがいだったことに気がついたけれども、その記事は、思ったよりも平易へいいである上に、その内容は大江山警部の注意を喚起かんきするのに充分だった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして、泣き狂う何太后をも、即座にその后衣こういいで、平衣へいいとさせ、後列へしりぞけたので、群臣も思わず眼をおおうた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)