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弊衣
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へいい
ふりがな文庫
“
弊衣
(
へいい
)” の例文
『
東武談叢
(
とうぶだんそう
)
』その他の
聞書
(
ききがき
)
に見えているのは、慶長十四年の四月四日、駿府城内の御殿の庭に、
弊衣
(
へいい
)
を着し乱髪にして
青蛙
(
あおがえる
)
を食う男、
何方
(
いずかた
)
よりともなく現れ来る。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
竹逕の養父に代って講説することは、
啻
(
ただ
)
に
伝経廬
(
でんけいろ
)
におけるのみではなかった。竹逕は
弊衣
(
へいい
)
を
著
(
き
)
て塾を
出
(
い
)
で、漁村に代って躋寿館に
往
(
ゆ
)
き、
間部家
(
まなべけ
)
に往き、南部家に往いた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
よしさりとも、
一
(
ひと
)
たび
同胞
(
はらから
)
と
睦合
(
むつみあ
)
へりし身の、
弊衣
(
へいい
)
を
飄
(
ひるがへ
)
して道に
酔
(
ゑ
)
ひ、流車を駆りて富に
驕
(
おご
)
れる
高下
(
こうげ
)
の
差別
(
しやべつ
)
の
自
(
おのづか
)
ら
種
(
しゆ
)
有りて
作
(
な
)
せるに似たる
如此
(
かくのごと
)
きを、彼等は更に更に
夢
(
ゆめみ
)
ざりしなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
弊衣
(
へいい
)
領
(
えり
)
寒く
故郷の花
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
武州小川の大塚
梧堂
(
ごどう
)
君の話では、夜道怪は見た者はないけれども、
蓬髪
(
ほうはつ
)
弊衣
(
へいい
)
の
垢
(
あか
)
じみた人が、大きな荷物を背負うてあるくのを、まるで夜道怪のようだと土地ではいうから
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“弊衣”の意味
《名詞》
着古し、穴が開いた衣服。
(出典:Wiktionary)
弊
常用漢字
中学
部首:⼶
15画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“弊衣”で始まる語句
弊衣破帽