“熊岳城”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうがくじやう66.7%
ゆうがくじょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熊岳城ゆうがくじやうの温泉を素通りにするのは惜しいので、一度そこで下りやうと言ふので、それでわざわざその汽車を選んだのであるが、割合に混雑してゐて
アカシヤの花 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
熊岳城ゆうがくじやうかりわたるなり仰臥あふぶしに春寒きの砂湯にぞをる
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
もう一人——名前を忘れたから、もう一人というよりほかに仕方がないが——これは熊岳城ゆうがくじょう苗圃びょうほちょうで、もと橋本に教わった事があると云うだけに、手綱をすべを心得ている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
浮かぶや否や、帳面の第三頁へ熊岳城ゆうがくじょうにてと前書まえがきをして、きびとお河原かわら風呂ふろわたひとしたためて、ほっと一息吐いた。そうして御神さんの御礼も何も受ける暇のないほど急いでトロに乗った。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)