熊岳城ゆうがくじょう)” の例文
もう一人——名前を忘れたから、もう一人というよりほかに仕方がないが——これは熊岳城ゆうがくじょう苗圃びょうほちょうで、もと橋本に教わった事があると云うだけに、手綱をすべを心得ている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
浮かぶや否や、帳面の第三頁へ熊岳城ゆうがくじょうにてと前書まえがきをして、きびとお河原かわら風呂ふろわたひとしたためて、ほっと一息吐いた。そうして御神さんの御礼も何も受ける暇のないほど急いでトロに乗った。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)