“熊城”の読み方と例文
読み方割合
くましろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その署名には、恐ろしい力できつけるようなものがあった。しばらく釘付けになっているうちに、まず直情的な熊城くましろが気勢を上げた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その流れを、暗黒と同時にドアを固めた熊城くましろが制止したので、しばらくその雑沓混乱のために、開閉器スイッチの点火が不可能にされてしまった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
法水は熊城くましろの靴をジロリと見て、「微かだが心動が聞えるし、呼吸も浅いながら続けている。それに、このとおり瞳孔反応もしっかりしてるぜ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)