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茸
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だけ
ふりがな文庫
“
茸
(
だけ
)” の例文
「笑い
茸
(
だけ
)
」というのがある。別名を踊り茸ともいう。毒きのこの一種には違いないけれど、ただの毒きのこと毒きのこが違う。
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
笑い
茸
(
だけ
)
か何かのエキスを混ぜてあったんじゃないか、と僕は今でも考えているのですが、もしそうだとすれば、僕らはうまうまと陳さんのハメ手に引っかかったわけです。
ボロ家の春秋
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
ます
茸
(
だけ
)
というのは
広葢
(
ひろぶた
)
ほどの大きさで、切って
味噌汁
(
みそしる
)
の中へ入れて煮るとまるで
蒲鉾
(
かまぼこ
)
のようだとか、
月見茸
(
つきみだけ
)
というのは
一抱
(
ひとかかえ
)
もあるけれども、これは残念だが食えないとか
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
まい
茸
(
だけ
)
はその形細き
珊瑚
(
さんご
)
の枝に似たり。軸白くして
薄紅
(
うすべに
)
の色さしたると、
樺色
(
かばいろ
)
なると、また黄なると、三ツ五ツはあらむ、芝茸はわれ取って捨てぬ。最も数多く獲たるは紅茸なり。
清心庵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
生垣
(
いけがき
)
の根にはひとむらの
茗荷
(
みょうが
)
の力なくのびてる中に、茗荷
茸
(
だけ
)
の花が血の気少ない女の笑いに似て咲いてるのもいっそうさびしさをそえる。子どもらふたりの心に何のさびしさがあろう。
紅黄録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
虎之介は笑い
茸
(
だけ
)
を食ったようにダラシなく相好をくずして
明治開化 安吾捕物:02 その一 舞踏会殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
「
笑
(
わら
)
ひ
茸
(
だけ
)
なんて、そんなものを呑ませて、萬一間違ひがあつてはと、人の良い卯八がそつと菊次郎に耳打をしたんです」
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昔金に飽かして手に入れた、
笑
(
わら
)
い
茸
(
だけ
)
の粉を
和蘭
(
オランダ
)
渡りの
赤酒
(
せきしゅ
)
に入れて、皆んなに一杯ずつ呑ませ、あらん限りの馬鹿な顔をさせてみるつもりだったのです
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
私は一
期
(
ご
)
の思ひ出に皆んなを馬鹿にしてやらうと思ひました。昔金に
飽
(
あ
)
かして手打入れた、
笑
(
わら
)
ひ
茸
(
だけ
)
の粉を、
和蘭渡
(
おらんだわた
)
りの赤酒に入れて、皆んなに一杯づつ呑ませ、あらん限りの馬鹿な顏を
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
茸
漢検準1級
部首:⾋
9画
“茸”を含む語句
茸狩
岩茸
松茸
椎茸髱
毒茸
湿地茸
舞茸
占治茸
椎茸
初茸
紅茸
生椎茸
天狗茸
馬糞茸
占地茸
木茸
坊主茸
老茸
灰茸
茸々
...