“老茸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうじ50.0%
おいたけ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何か有り合わせのもので茶漬ちゃづけを出してもらおうとすると、亭主ていしゅが季節がらの老茸ろうじでも焼こうと言っているところへ
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
勝重は今さらのように心の驚きを繰り返すというふうで、やがて茶屋の亭主がそこへ持ち運んで来た焼きたての老茸ろうじを景蔵にすすめ、自分でも昼じたくをしながら話した。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この附近の石占山いしうらやまというところは、文化文政の頃から茸の名所となってはいるが、そこで取れる茸は、松茸まつたけ湿茸しめじ小萩茸おはぎたけ初茸はつたけ老茸おいたけ鼠茸ねずみたけというようなものに限ったもので、そこから毒茸が出て
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)