老茸ろうじ)” の例文
何か有り合わせのもので茶漬ちゃづけを出してもらおうとすると、亭主ていしゅが季節がらの老茸ろうじでも焼こうと言っているところへ
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
勝重は今さらのように心の驚きを繰り返すというふうで、やがて茶屋の亭主がそこへ持ち運んで来た焼きたての老茸ろうじを景蔵にすすめ、自分でも昼じたくをしながら話した。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)