“毒茸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どくたけ50.0%
どくきのこ25.0%
どくだけ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紺碧こんぺきの海に対し、渚にはまるで毒茸どくたけ園生そのうのように、強烈な色彩をもったシーショアパラソル、そして、テントがところせまきまでにぶちまかれる。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
たとえば、ツキヨダケという毒茸どくきのこは、山の中の枯木の幹などに生えているのだが、その裏側全体が、蛍のように光るのだよ。ツキヨダケという名も、その光からおこったのだね。
智恵の一太郎 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
うつむき加減に、杖をついた道者笠は、月に咲いた毒茸どくだけのごとく、ジイと根をやしたまま、退こうともせず、驚いた様子も見せない。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)