毒茸どくきのこ)” の例文
たとえば、ツキヨダケという毒茸どくきのこは、山の中の枯木の幹などに生えているのだが、その裏側全体が、蛍のように光るのだよ。ツキヨダケという名も、その光からおこったのだね。
智恵の一太郎 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
かえるの焼串や毒茸どくきのこなどを食べて成長し、老婆の盲目的な愛撫の中でわがまま一ぱいに育てられ、森の烏や鹿を相手に遊んで来た、わば野育ちの子でありますから、その趣味に於いても
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)