“毒吐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どくづ72.7%
どくつ18.2%
ドクヅ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斷じて出來ませんと答へるとZ・K氏は少時しばらく私をぢつと見据ゑたが、くそ垂れ! 手前などと酒など飮む男かよ、Z・Kともあらう男が! と毒吐どくづき出して
足相撲 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
で、金兵衛は同じように、詫びをいったり毒吐どくついたり、人に突きあたったり突きあたられたり、もがいたりあえいだり、押し返されたりしながら、突き進まざるを得なかった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
忠兵衛が封を切つたので、驚いて後居に手をついたまゝ、首を捻ぢて忠兵衛を見まもる形は素敵なもの。但蔭口を利くあたりも、毒吐ドクヅき乍ら帰る辺も、さのみ憎々しくは聞えなかつた。
封印切漫評 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)