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毒吐
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どくづ
ふりがな文庫
“
毒吐
(
どくづ
)” の例文
斷じて出來ませんと答へるとZ・K氏は
少時
(
しばらく
)
私をぢつと見据ゑたが、くそ垂れ! 手前などと酒など飮む男かよ、Z・Kともあらう男が! と
毒吐
(
どくづ
)
き出して
足相撲
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
散々いやがらせを
毒吐
(
どくづ
)
いた後で「貴方、怒つた?」と云つて上から彼の顔に煙を吐きかけた時の笑顔。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
其上
(
そのうへ
)
少
(
すこ
)
しの
暇
(
ひま
)
を
偸
(
ぬす
)
んで
坐
(
すわ
)
りでもすると、
後
(
うしろ
)
から
來
(
き
)
て
意地
(
いぢ
)
の
惡
(
わる
)
い
邪魔
(
じやま
)
をされる、
毒吐
(
どくづ
)
かれる、
頭
(
あたま
)
の
剃
(
そ
)
り
立
(
た
)
てには
何
(
なん
)
の
因果
(
いんぐわ
)
で
坊主
(
ばうず
)
になつたかと
悔
(
くや
)
む
事
(
こと
)
が
多
(
おほ
)
かつたと
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
突きあたってはヒッ叱られ、ぶつかっては
毒吐
(
どくづ
)
かれ、そのつど「へえ」とお詫びをする。春日町を通って飴屋町、梅川町まで辿って来た。
宛
(
あて
)
なしに辿って来たのである。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その上少しの暇を
偸
(
ぬす
)
んで坐りでもすると、
後
(
うしろ
)
から来て意地の悪い邪魔をされる、
毒吐
(
どくづ
)
かれる、頭の剃り立てには何の
因果
(
いんが
)
で坊主になったかと悔む事が多かったと云った。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
(
眼隈
(
めくま
)
の似合うお嬢さんよ!)心の中で
毒吐
(
どくづ
)
いたのは、果して私の不遜だったろうか?
奥さんの家出
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「これはこれは呆れた話だ」嘉門はまたもや
毒吐
(
どくづ
)
き出した。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
毛利薪兵衛は面白そうに、後から後からと
毒吐
(
どくづ
)
いた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
毒
常用漢字
小5
部首:⽏
8画
吐
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“毒”で始まる語句
毒
毒蛇
毒瓦斯
毒気
毒々
毒舌
毒口
毒蛾
毒草
毒水