“眼隈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めくま60.0%
くまどり20.0%
めのくま20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
司法主任は割に落付きすました美しい不二の眼隈めくまあたりを見詰めながら、これでこの女が嘘をついているとすればまるッきりなんのことはない、と思った。
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
それが一体に妖婦の眼隈くまどりの様に艶かしくも黒ずんで、明るい所と云っては、絶壁と絶壁との庇間ひあわいの細く区切られた空、それも平地で見る様な明るいものではなく、昼間も夕暮時の様に鼠色で
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
主人公の顔貌かおだちが能面でもあるかのように上品すぎることと、その胆汁たんじゅうみだしたような黄色い皮膚と、そして三十女の婦人病を思わせるような眼隈めのくまくろずみぐらいなものであった。
赤耀館事件の真相 (新字新仮名) / 海野十三(著)