毒茸どくたけ)” の例文
紺碧こんぺきの海に対し、渚にはまるで毒茸どくたけ園生そのうのように、強烈な色彩をもったシーショアパラソル、そして、テントがところせまきまでにぶちまかれる。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
此方こなたの建物の窓、池のほとり、或は数人、十数人、毒茸どくたけの群がり生えた様に、赤、黄、青、色とりどりの楽隊さんが、ジンタジンタと、その音も懐しき廃頽はいたいの曲を、空にも響けと合奏しているのだ。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
山伏のことばにつれ、くだん毒茸どくたけが、二の松を押す時である。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
毒茸どくたけのあとには毒茸しからない。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世代せだい毒茸どくたけ
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)