“天狗茸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんぐだけ66.7%
てんぐたけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえる焼串やきぐし、小さい子供の指を詰めたまむしの皮、天狗茸てんぐだけ二十日鼠はつかねずみのしめった鼻と青虫の五臓とで作ったサラダ、飲み物は、沼の女の作った青みどろのお酒と、墓穴から出来る硝酸酒とでした。
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「だめ! だめ! これは紅茸べにだけ、これは天狗茸てんぐだけ、これも毒茸」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天狗茸てんぐたけ蠅殺茸はいころしたけ虚無僧茸こむそうたけ落葉茸おちばたけ萌黄茸もえぎたけ月夜茸つきよたけ笑茸わらいたけ、といったようなしれものが、全く真顔をして、茸には慣れた山人をも誘惑して、毒手をたくましうするという例も絶無ではありません。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)