“獄舎”のいろいろな読み方と例文
旧字:獄舍
読み方割合
ひとや59.1%
ごくや22.7%
ごくしゃ13.6%
ろうや4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「実はゆくりなくも、伊丹の城中で、同じ目的の下に入り込んでいた天蔵どのと、城内櫓下やぐらした獄舎ひとやの前で出会うたのでございました」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鬼となっても、我が子を、冤罪むじつ獄舎ごくやから助け出さなければならぬという、燃えるが如き父性愛以外に、何ものもなかった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「これで、わしはわしの信念に向ってすすむこと以外に、なんにも言うことはない。郁次郎は、それまで、獄舎ごくしゃに預けておく」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
獄舎ろうやつながれるなどうことは良心りょうしんにさえやましいところいならばすこしも恐怖おそるるにらぬこと、こんなことをおそれるのは精神病せいしんびょう相違そういなきこと、と、かれみずかおもうてここにいたらぬのでもいが
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)