“ごくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
獄裡62.5%
獄吏31.3%
獄裏6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書物位はどうでもいいというたところが一番肝腎かんじんな事はチベットの獄裡ごくりに在る友人を救う事であるが、それが救えないではつまらぬじゃないか。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
板敷きに手枕して鼻唄まじり、あれほど獄吏ごくりをてこずらせていると聞いた無宿者が、いま見れば閉房へいぼうの中央に粛然しゅくぜんと端坐して、何やら深い瞑想にふけっているようす。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
むなしく獄裏ごくり呻吟しんぎんするの不幸に遭遇し、国の安危を余所よそに見る悲しさを、儂もとより愛国の丹心たんしん万死をかろんず、永く牢獄にあるも、敢えてうらむの意なしといえども、ただ国恩に報酬ほうしゅうする能わずして
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)