“丹心”の読み方と例文
読み方割合
たんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
独り鏡の間にあって、芸に対する丹心たんしんと工夫をらしていたいのではあるまいか——そう当然のように察していたのである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ともに国を守るに足らざるものなれば、いやしくも国を思うの丹心たんしんあらんものは、内外の政治に注意せざるべからず。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
むなしく獄裏ごくり呻吟しんぎんするの不幸に遭遇し、国の安危を余所よそに見る悲しさを、儂もとより愛国の丹心たんしん万死をかろんず、永く牢獄にあるも、敢えてうらむの意なしといえども、ただ国恩に報酬ほうしゅうする能わずして
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)