“蛇蝎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だかつ89.3%
じやかつ3.6%
へび3.6%
まむし3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「三千代さんの心機を一転して、君を元よりも倍以上に愛させる様にして、その上僕を蛇蝎だかつの様ににくませさえすれば幾分かつぐないにはなる」
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
富めるものはおほくおろかなりといふは、しん三七石崇せきそう唐の三八王元宝わうげんぱうがごとき、三九豺狼さいらう蛇蝎じやかつともがらのみをいへるなりけり。
こころには蛇蝎へびが巣くうてゐるのです! あたしは、あなたの胸にも一滴の慈悲があり、盤石のやうなそのおからだにも人間らしい情けが燃えてゐるのだと思つてをりましたの。
宛も蛇蝎まむしにでも障る様に身震いし、其の静かな美しい顔に得も言えぬ擯斥ひんせきの色を浮かべて直ぐに手を引き
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)