“孰方”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
どちら40.6%
どっち25.0%
どつち18.8%
いずれ12.5%
いずかた3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“孰方”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.7%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
自分は肉体と精神と孰方どちらを愛するかといへば、言ふ迄もなく精神を愛するから酒はめられないと口癖のやうに言つてゐた。
飲酒家 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
自分は肉体と精神と孰方どちらを愛するかといへば、言ふ迄もなく精神を愛するから酒はめられないと口癖のやうに言つてゐた。
と、Sはそう云って、孰方どっちつかずにっ立ったままの私の顔を見上げながら、もう一度ニヤニヤ笑いました。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「友達として清く附き合うのと、誘惑されて又ヒドイ目に遭わされるのと、孰方どっちがよくって?———あたし今夜は譲治さんを脅迫するのよ」
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
先生がお忙しいのは、先生自身に取つても、お客に取つても勿怪もつけ幸福さいはひであつた。孰方どつちも損をしないで済む事なのだから。
——海老を正木美術学校長の似顔にいたかうかは知らない、海老と正木氏と——強い者の前では、孰方どつちもよく腰を屈めるすべを知つてゐる。
めい、もう、と互いに鳴き合い、一方が庭へ出されると残った方が暴れ出したほどの仲良さだったのも、孰方いずれもしょんぼりとしている。
彼はこの話を聞いているじゅう陶器で財をほろぼすことも、痴情をもって此の人のように一生を女のために揉み消すことも、その孰方いずれも結構におもわれた。
陶古の女人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
娘の姿は、次第に橋をへだたって、大きく三日月なりに、音羽の方から庚申塚こうしんづかへ通う三ツ角へ出たが、曲って孰方いずかたへも行かんとせず。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)