孰方いずかた)” の例文
娘の姿は、次第に橋をへだたって、大きく三日月なりに、音羽の方から庚申塚こうしんづかへ通う三ツ角へ出たが、曲って孰方いずかたへも行かんとせず。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)