“いずれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
35.7%
14.3%
何方14.3%
孰方14.3%
何処7.1%
什麼3.6%
早晩3.6%
那家3.6%
那箇3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっともいずれにせい、わしが思うたほどの事件ことでない、とだけは了解したのじゃけれども、医学士などは、出たら目じゃろう。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いずれも公使一個のかんがえにして決して本国政府の命令めいれいに出でたるものと見るべからず。
それ封建世襲の社会において、いわゆる天民の秀傑なる智勇弁力あるもの、いずれの地に向ってその驥足きそくを伸べんとする。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
未死の幽魂、尋ねんと欲するも、今いずれの処にかある。請う、吾人ごじんをして彼を九原きゅうげんの下より起し、少しく彼にいて語らしめよ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
蹌踉そうろうとして、座にも堪えないように立ち上って、何方いずれともなく出て行ってしまいました。
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
と帽子を取って目深にかぶり、戸外おもてへ出づればかの男は、何方いずれへ行きけん影も無し。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
めい、もう、と互いに鳴き合い、一方が庭へ出されると残った方が暴れ出したほどの仲良さだったのも、孰方いずれもしょんぼりとしている。
彼はこの話を聞いているじゅう陶器で財をほろぼすことも、痴情をもって此の人のように一生を女のために揉み消すことも、その孰方いずれも結構におもわれた。
陶古の女人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
退省ひけて下宿へ帰る、衣服を着更きかえる、直ぐ何処いずれへか遊びに出懸けて、落着て在宿していた事はまれだという。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「深夜と申し殊には厳寒、女乗り物を担がれて方々は何処いずれへ参らるかな?」
紅白縮緬組 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
雲水。(勇猛に)什麼いずれの処より来る?
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
知っていなかったとすれば尚おのこと、知られたくなかったのだが、う斯う突き止められた上に、悪戯いたずら岡妬おかやきの強い人間と来ているから、此の形勢では早晩いずれ何とかずにはいまい。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
那家いずれが勝敗するかを看よ
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
王らはまた答へ得ざりしが彼大臣はまた父に教へられて、木を水中に投げ入れつ、浮きたる方こそ樹末こずえなれ、根の方は木理きのめつみて自然おのずと重ければ下に沈むなりと答へけるに、天神はまた同じやうなる牝馬めうま二匹をゆびさして、那箇いずれが母か那箇が子か、と詰り問ひぬ。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)