“どち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
33.3%
何処6.7%
何方6.7%
奈何6.7%
鈍痴6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴樣が出ずばどちら道同じ事をしくもない九尺二間、我れが小僧を連れて出やう、さうならば十分に我鳴り立る都合もよからう、さあ貴樣が行くか、我れが出ようかと烈しく言はれて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
陶器と石とはどちらが面白いかと言えば、味の細かいことは到底陶器には及ばないが、一味通じた底寂しい風韻枯寂の気がながれ合い、ときに陶器に見味うことのできぬところに
庭をつくる人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
先程さっきお嬢さまと何処どちらへか」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
明くる日、男は、「私共は二食で、朝飯あさめしを十時にやります。あなた方はおかまいなく」と何方どちが主やら客やらからぬ事を云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「やア、片岡、奈何どちじやい?」と政治家は第一に口を切つた。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
私なら、眠ってたってそんな鈍痴どちな真似はするもんか。
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)