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僥倖
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さいはひ
ふりがな文庫
“
僥倖
(
さいはひ
)” の例文
目懸惡漢共に付込れし所
僥倖
(
さいはひ
)
に
貴公樣
(
あなたさま
)
の
御庇蔭
(
おかげ
)
を以て一命を無難に助かり候事呉々有難く候と涙を流して
語
(
かた
)
りければ旅の武士は
始終
(
しじう
)
樣子
(
やうす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
天守
(
てんしゆ
)
に
於
(
おい
)
ては、
予
(
かね
)
て
貴女
(
あなた
)
と
双六
(
すごろく
)
を
打
(
う
)
つて
慰
(
なぐさ
)
みたいが、
御承知
(
ごしようち
)
なければ、
致
(
いたし
)
やうも
無
(
な
)
かつた
折
(
をり
)
から……
丁
(
ちやう
)
ど
僥倖
(
さいはひ
)
、いや
固
(
もと
)
より、
固
(
もと
)
より
望
(
のぞ
)
み
申
(
まを
)
す
処
(
ところ
)
……とある!
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
元
(
もと
)
より
此度
(
このたび
)
の
御大喪
(
ごたいさう
)
は、
是迄
(
これまで
)
にない事でございますから、
何
(
ど
)
うかして
拝
(
はい
)
したいと
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
りました
処
(
ところ
)
へ、
円生
(
ゑんしやう
)
と
円遊
(
ゑんいう
)
に
頼
(
たの
)
まれました
事
(
こと
)
故
(
ゆゑ
)
、
腹
(
はら
)
の
中
(
うち
)
では
其実
(
そのじつ
)
僥倖
(
さいはひ
)
で
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
雪
(
すゝが
)
ん物と思ふより庄兵衞に會ひ云々と申すに因て
僥倖
(
さいはひ
)
なれば只今よりして彼方へ
赴
(
おもむ
)
き
仇
(
あだ
)
を殺して身の明を立んと思へど我私しの
恨
(
うらみ
)
を以て他人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
僥倖
(
さいはひ
)
に
雷
(
らい
)
は
聞
(
き
)
こえなかつた。
可恐
(
おそろ
)
い
夕立雲
(
ゆふだちぐも
)
は、
俥
(
くるま
)
の
行
(
ゆ
)
くにつれて、
峠
(
たうげ
)
をむかう
下
(
さが
)
りに
白刃
(
しらは
)
を
北
(
きた
)
に
返
(
かへ
)
した
電光
(
でんくわう
)
とともに
麓
(
ふもと
)
へ
崩
(
くづ
)
れて
走
(
はし
)
つたが、たそがれの
大良
(
だいら
)
の
茶屋
(
ちやや
)
の
蚊柱
(
かばしら
)
は
凄
(
すさま
)
じかつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
故意
(
わざ
)
と重四郎は氣の付ぬ
體
(
ふり
)
にて夫は願つても無い
僥倖
(
さいはひ
)
然
(
さう
)
いふ口なら金の百兩
位
(
ぐらゐ
)
は
何
(
どう
)
ともして
才覺
(
さいかく
)
致します
何
(
なん
)
と御世話を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“僥倖”の意味
《名詞》
偶然の幸運。思いがけない幸せ。
(出典:Wiktionary)
僥
漢検1級
部首:⼈
14画
倖
漢検準1級
部首:⼈
10画
“僥倖”で始まる語句
僥倖児
僥倖党
僥倖当
僥倖者