“理髮店”の読み方と例文
新字:理髪店
読み方割合
とこや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ええ、先刻菊坂の理髮店とこやだつてのが伴れて來ましたの。(お定を向いて)此方が旦那樣だから御挨拶しな』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『ナーニ、恰度アノ隣の理髮店とこやの嚊が、小宮の嚊と仲が惡いので、其麽そんな事を云ひ觸したに過ぎなかつたですよ。』と云つて、輕く「ハッハハハ。」と笑つたが、其實渠は其噂を材料に
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
新太郎が二歳ふたつの年に飄然ぶらりと家出して、東京から仙臺盛岡、其盛岡に居た時、恰も白井家の親類な酒造家の隣家の理髮店とこやにゐたものだから、世話する人あつてお定らの村に行つてゐたので
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)