“理髪店”のいろいろな読み方と例文
旧字:理髮店
読み方割合
とこや65.0%
りはつてん25.0%
かみどこ5.0%
かみゆいどこ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小さいながらも呉服屋、菓子屋、雑貨店、さては荒物屋、理髪店とこや、豆腐屋まであつて、素朴な農民の需要は大抵此処ここで充される。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ある田舎いなかに、おじいさんの理髪店りはつてんがありました。おじいさんは、もうだいぶとしをとっていまして、がっていました。
てかてか頭の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
広い通りを隔てた向うの理髪店かみどこから、椅子に掛け、姿見にむかったまま、その鏡の中から、ザッと刈ったばかりの坊主頭をしきりに振り立てるのはわが友庄亮である。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
理髪店かみゆいどこではじめて剃ってもらった時、私ははじめじぶくったが、あたしを抱いていた女中が大層機嫌がよかったので、しまいにはあたしまでよろこんで膝の上でねた。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)