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理髪店
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とこや
ふりがな文庫
“
理髪店
(
とこや
)” の例文
旧字:
理髮店
小さいながらも呉服屋、菓子屋、雑貨店、さては荒物屋、
理髪店
(
とこや
)
、豆腐屋まであつて、素朴な農民の需要は大抵
此処
(
ここ
)
で充される。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そこで
早速
(
さつそく
)
、
理髪店
(
とこや
)
に
行
(
い
)
つてその
耳
(
みゝ
)
を
根元
(
ねもと
)
からぷつりと
切
(
き
)
つて
貰
(
もら
)
ひました。おもてへ
出
(
で
)
ると
指
(
ゆびさ
)
して、
逢
(
あ
)
ふもの
毎
(
ごと
)
に
笑
(
わら
)
ふのです。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「どぶんと飛びこむわ、一、二、三、と、あ、わすれた、明日は
理髪店
(
とこや
)
に行く日なのよ、お忘れにならないで、……」
蜜のあわれ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
この男が長い
煙管
(
パイプ
)
を手に持って、茶碗からお茶を啜っている恰好は、
理髪店
(
とこや
)
の看板みたいに髪をぴったり撫でつけたり、きれいにウエーヴをかけた紳士や
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
そこらじゅう一面にベタベタと花が咲いてね、まるで
理髪店
(
とこや
)
の壁紙のように派手なことになっちまうんです。そのなかでまた
鶯
(
うぐいす
)
がのべつにピイチク・ピイチク鳴く。
ノンシャラン道中記:05 タラノ音頭 ――コルシカ島の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
僕は一木町と表町の丁字形になつて居る処まで来ると、
理髪店
(
とこや
)
の前に大さう人が集まつて居ます。
夜の赤坂
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
店の装飾に斬新をほこる唐物屋や洋酒店の中には、半ば大戸を下した所も見えた。姿見を沢山かけ並べた
理髪店
(
とこや
)
には
鋏
(
はさみ
)
の音が
閑
(
ひま
)
さうに見えた。派手な誇張な看板に唯日が明るく射して居る。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
その隣りが
滝床
(
たきどこ
)
——滝床といっても
理髪店
(
とこや
)
ではない。小さな酒屋だ。
旧聞日本橋:14 西洋の唐茄子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
二人は
右視左視
(
とみかうみ
)
して、此家忘れてはなるものかと見廻してると、
理髪店
(
とこや
)
の店からは四人の職人が皆二人の方を見て笑つてゐた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
理髪店
(
とこや
)
の言いなりになる阿呆があるか、此処にきちんと坐った。そしてタオルを膝にあてるのだ。」
我が愛する詩人の伝記
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
その恰好が、まるで
理髪店
(
とこや
)
の絵看板によくある図そつくりであつた。イワン・フョードロヸッチは顔を赧らめながら、指定された席に、二人の令嬢と差し向ひに坐つた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
理髪店
(
とこや
)
の出店のような小綺麗な
天幕
(
テント
)
の中で取り澄ましている
海岸椅子
(
ビーチ・チェヤ
)
。
キャラコさん:07 海の刷画
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
『ええ、
先刻
(
せんこく
)
菊坂の
理髪店
(
とこや
)
だつてのが伴れて来ましたの。(お定を向いて)
此
(
この
)
方
(
かた
)
が旦那様だから御挨拶しな。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
理髪店
(
とこや
)
が刈っちゃったものを、どう言いへん。」
我が愛する詩人の伝記
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
お定がまだ
少
(
ちひさ
)
かつた頃は、此村に
理髪店
(
とこや
)
といふものが無かつた。村の人達が其頃、頭の始末を
奈何
(
どう
)
してゐたものか、今になつて考へると、随分不便な思をしたものであらう。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『ナーニ、恰度アノ隣の
理髪店
(
とこや
)
の嬶が、小宮の嬶と仲が悪いので、其麽事を云ひ触らしたに過ぎなかつたですよ。』と云つて、軽く「ハッハハ。」と笑つたが、其実渠は其噂を
材料
(
たね
)
に
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
鎌田といふ大臣のあるか無いかは
理髪店
(
とこや
)
の亭主だつて知つてるぢやないか。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“理髪店”の意味
《名詞》
理髪することを業とする店。
(出典:Wiktionary)
“理髪店(理容所)”の解説
理容所(りようしょ)とは、理容(散髪、刈込、顔剃りなど容姿を整える)の業を行うために設けられた施設、あるいはその建物。
日本では一般的に理容院(りよういん)、理容室(りようしつ)、床屋(とこや)、散髪屋(さんぱつや)、理髪店(りはつてん)とも呼ばれている。
(出典:Wikipedia)
理
常用漢字
小2
部首:⽟
11画
髪
常用漢字
中学
部首:⾽
14画
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
“理髪”で始まる語句
理髪師
理髪床
理髪屋
理髪所
理髪舗
理髪
理髪器
理髪用
理髪肆