“理髪床”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみゆひどこ33.3%
りはつどこ33.3%
かみどこ16.7%
とこや16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間は理髪床かみゆひどこへ出掛けるやうに、一度は墓場へもかなければならないが、榎本氏はそんな時にでも、あの鞄だけは屹度手放すまい。
人あり、来つて盛岡の街々を彷徨さまよふこと半日ならば、必ず何街どこかの理髪床りはつどこの前に、銀杏髷いちやうまげに結つた丸顔の十七八が立つて居て、そして、中なる剃手そりてと次の如き会話を交ふるを聞くであらう。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その日かれは理髪床かみどこでふたりの客が話しているのをきいた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
中学の門とはすに向ひ合つて、一軒の理髪床とこやがあつたが、其前で何日いつかしら菊池君を見た……否、アレは市役所の兵事係とか云ふ、同じクラスの友人のお父様とうさんの髭だつたと気がつく。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)