“雨竜”のいろいろな読み方と例文
旧字:雨龍
読み方割合
あまりょう80.0%
あまりよう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結んだ口元をちょろちょろと雨竜あまりょうの影が渡る。鷺草さぎそうともすみれとも片づかぬ花は依然として春をともしく咲いている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
峰の茶屋のある峠の上空に近く、巨口を開いた雨竜あまりょうのような形をしたひと流れのちぎれ雲が、のた打ちながらいつまでも同じ所を離れない。ここで気流が戦って渦を巻いているのであろう。
軽井沢 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
春雨、五月雨、夕立、秋雨、……秋雨と云ふ言葉があるかしら? 秋の雨、冬の雨、雨だり、雨漏り、雨傘、雨乞ひ、雨竜あまりよう、雨蛙、雨革あまがは、雨宿り、……
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)