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雨竜
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あまりょう
ふりがな文庫
“
雨竜
(
あまりょう
)” の例文
旧字:
雨龍
結んだ口元をちょろちょろと
雨竜
(
あまりょう
)
の影が渡る。
鷺草
(
さぎそう
)
とも
菫
(
すみれ
)
とも片づかぬ花は依然として春を
乏
(
とも
)
しく咲いている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
峰の茶屋のある峠の上空に近く、巨口を開いた
雨竜
(
あまりょう
)
のような形をしたひと流れのちぎれ雲が、のた打ちながらいつまでも同じ所を離れない。ここで気流が戦って渦を巻いているのであろう。
軽井沢
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
一度は、たとえば、
敦賀
(
つるが
)
湾でありました——絵にかいた
雨竜
(
あまりょう
)
のぐるぐると輪を巻いて、
一条
(
ひとすじ
)
、ゆったりと尾を下に垂れたような形のものが、降りしきり、
吹煽
(
ふきあお
)
って空中に薄黒い列を造ります。
雪霊続記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
敷島
(
しきしま
)
のさきに付けて吸ってみると、鼻から煙が出た。なるほど、吸ったんだなとようやく気がついた。
寸燐
(
マッチ
)
は短かい草のなかで、しばらく
雨竜
(
あまりょう
)
のような細い煙りを吐いて、すぐ
寂滅
(
じゃくめつ
)
した。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
竜
常用漢字
中学
部首:⽴
10画
“雨”で始まる語句
雨
雨戸
雨滴
雨露
雨風
雨漏
雨傘
雨乞
雨樋
雨垂